腕が上がるのはあたりまえではない
【CureHeal通信 第456号】2019/5/18
今回は最近の私自身の経験談をお届けします。
GW明け5/7の朝、気がついたら左肩&左腕に違和感がありました。
奥のほうからしくしくと いや〜な感じです。
前の日のペアダンスイベントで左腕をあげ続けて踊っていたせいかな
それとも
GW中に連日連夜PCに向かって細かい作業を行なっていたせいかな
(根つめすぎて作業中は姿勢がものすごく悪くなってました)
と思いつつ、まぁ、この日は普段と変わりなく施術も生活もできていました。
ところが次の日…
朝起きたらガチっとロックされているような感覚があり、左肩&左腕が動かなくなっています。
動かそうとしても痛くて全く動かせません。
モノも持てないし、ドアを押したり窓を開けたりすることもできません。
重さを受け止める力が全くといいほどなくなっているのです。
空のコップも持てない。
それどころか紙1枚すら持てない状態です。
この日は幸い施術の予約も他のアポも入ってなかったのでセーフでした。
左肩をかばいながら右手のみで生活(左手でよかった!)。
私は3年前、50歳の誕生日を迎えた途端に右肩が上がらなくなった経験をしています。
なので、五十肩のことはよくわかってます。
五十肩は完治するまでにとにかく時間がかかります。
私の右肩の場合、整体やマッサージ・鍼灸に通って通って、それでも完治するまで結局まる1年かかりました。
今回はその時の症状よりもはるかにひどい状態。
左肩を上にして横になっている状態でも (何も刺激が加わっていないはずなのに) ものすごく痛いというありさま。
今月&来月のダンスのステージは無理だと観念したほどです。
でもこのまま痛むのにまかせているわけにはいきません。
「私にはカッピングと整膚の技術がある!」
…ということで、まずはカッピング。
カッピング器具を取り出し、肩周り5ヶ所に陰圧をかけること約20分。
トラブル真っ最中なので、即、ものすごい内出血が起こりました。
直径3センチ前後のどす黒い水玉模様が肩周りの腕にできて超グロテスク。
でも、これは毒出しの結果なので必要なプロセスです。
そして更に、痛んでいる筋肉部分を細かく細かく整膚していきます。
1日のうちに何回かに分けてトータルで60分くらい。
次の日の朝起きてからがドキドキでした。
3年前の右肩の経緯を思うと、さらにひどくなっている可能性もかなり大きい状況。
ところが、実際は劇的に楽になっていました。
ふとした時にドアを押していたり、水の入ったコップを左手で持っていたり、スーパーの袋を普通に持っていて「あ、持ててる!」とびっくりしたり。
とはいえまだまだ痛むので、その後も毎日細かくセルフ整膚を実施。
腕・肩だけでなく首からきていることも自分の感覚でわかります。
なので、首も含め左上半身を丁寧に丁寧に整膚しました。
痛みの経過を主観的な数値で表すと…
※ 全く痛みがない状態を0、ものすごく痛い状態を10としてスケーリング
痛み ↓ | |||
5/06(月) | 0 | ||
5/07(火) | 4 | ||
5/08(水) | 10 | カッピング 整膚 | 処置スタート! |
5/09(木) | 6 | 整膚 | 劇的に改善! |
5/10(金) | 4 | 整膚 | ゴスペル練習時のダンスで何とか踊れた |
5/11(土) | 2 | 整膚 | ベリーダンスレッスンでちゃんと踊れた |
5/12(日) | 1 | 整膚 | 日に日に楽に… |
5/13(月) | 0 | 整膚 | やったぁ! |
右の五十肩の時のことを思うとびっくりするような経過です。
1年ではなく1週間です。
3年前は整膚とまだ出会っていなかったので、自分で行ったケアは指圧とカッピング。
プロにお願いしに行ったのはすべて、押すタイプのメソッド。
ということで、今回は陰圧刺激のすごさを身をもって体験する結果となりました。
痛くなり始めに集中ケアをしたのも勝因のひとつだと思います。
整膚はぎっくり腰や今回のような急性の痛みの真っ最中に行うこともできる施術です。
(押す施術はぎっくり腰や急性の痛みの真っ最中にはNGと言われています)
整膚の中でも様々な手法があるのですが、今回のような場合は、1ヶ所に対して繰り返しの弱い陰圧を加えていきます。
1ヶ所を180回 (約3分) 正しく刺激することでその筋肉に3Kgの力がつく(蘇る)ことがわかっています。
力を失った私の左腕の筋肉が少しずつ力を回復していった経緯はまさにこれだと体感しました。
紙が持てるようになり、空のコップが持てるようになり、水の入ったコップが持てるようになり、スマホが持てるようになり、重い買い物袋が持てるようになり…という変化はとてもうれしいものでした。
整膚は四十肩・五十肩になっている人にこそ受けてほしい。
強く思います。
紙1枚すら持つことができなかった時「普通の人が普通に持っている普段の筋肉の力ってすごい!」と思いました。
『あたりまえにできていることは実はあたりまえではない』のです。
なにげに(何の努力もなしに、そして何の痛みもなしに)腕が上がるという状態はすごいことなのです。
普段、心からそう思えているかというとそうではないですよね。
感謝の気持ちが足りないと、たまにこういうふうに体験の機会をいただいてしまうのですね〜。
横浜 Salon CureHeal 整膚セラピスト
堀紀久美