記憶力が低下する理由
【CureHeal通信 第459号】2019/5/28
第457号・458号にひきつづき、脳内科医の加藤俊徳先生のお話の内容からお届けします。
加藤先生によると、記憶力低下の大きな原因は以下の4つ。
(1)睡眠不足
(2)寝る前のスマホ
(3)夜型生活
(4)運動不足
これらに関してセミナーで先生がおっしゃっていたこと:
■睡眠について:
- 頭がよくなりたければ毎日7時間眠りなさい!
- 大人も夜11時前に寝る
- 夕方6時過ぎたらゲーム、スマホはやらない
- 昼寝でIQが上がる
- 食事は21時前に終える
■歩くことについて:
- 1日合計1時間歩く
- 毎日大股で歩く
- 大股で歩く人は頭の働きもスピーディー
- ぼけてきた人は小股でちょこちょこ歩く
- 歩くスピードと頭の働くスピードは関連性がある
いかがですか。
毎日7時間眠ってますか?
23時前にお布団に入ってますか?
18時以降にスマホ見てませんか?
「できるものなら7時間眠りたいよ 」
「なんだかんだで12時過ぎちゃうよ」
「18時過ぎたらスマホ見ないって絶対無理〜」
…といった声が聞こえてきそうです。
受験期のお子さんはきっと夜中まで勉強をしていることと思います。
でも、できるだけ7時間の睡眠時間を確保するよう指導してくださいね。
そのほうが合格する確率が上がるでしょう。
また、大人の私たちが仕事を持ちながら何かの試験に挑戦する時も同じことが言えます。
50歳以上・60歳以上のかた…
「歳をとってきたら記憶力が低下するのはあたりまえだから」
「いまさら頭がよくならなくてもいい」
…と今回の内容を軽くみないでくださいね。
記憶力低下=認知症リスクだからです。
重要なのは良質の睡眠を確保することと適度な運動です。
睡眠と運動…
世間でも当たり前に言われていることですが、本当に大事なことなので、いまいちど生活習慣を省みてください。
運動といっても激しいことをやる必要はありません。
前回のこれはオススメです。
脳の運動領域も同時に刺激するので是非毎日やってください。
両足でもたったの1分です。
いま睡眠に問題を抱えているかたは、たとえ若くても認知症リスクが大きいので、真剣に対策を講じてください。
ただ、薬の力を借りると睡眠時間は確保できても睡眠薬による認知症リスクが高まります。
なので、自分の力で眠れるよう根本対策を本気で講じてください。
加藤先生オススメの脳を蘇らせるためのトレーニングがいろいろあるので、興味あるかたは本を買ってみてくださいね。
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