頬をやさしくなでる
【CureHeal通信 第445号】2019/4/9
さとう式リンパケアや整膚は押すマッサージを否定するメソッド。
そこでは『押すのは良くない』『強い刺激は良くない』『弱ければ弱いほど良い』と強調されていますが、それは何故でしょうか?
脳は感覚器官から刺激を受け取って反応します。
その時 入ってくる刺激が弱いと、その刺激を一生懸命受け取ろう受け取ろうと脳は感度を高めるのです。
たとえば…
耳元で大声で叫ばれるのと やっと聞こえるほど小さな声でささやかれるのとでは感覚器官の研ぎ澄まされ方が異なりますよね。これと同じです。
微細であればあるほど脳は一生懸命キャッチしようとするのです。
【CureHeal通信 第419号】アルントシュルツの法則 (2019/1/8)
弱い刺激は組織の働きを目覚めさせ
中くらいの刺激は組織の働きを高め
強い刺激は組織の働きを抑制し
非常に強い刺激は組織の働きを静止させてしまう
アルントシュルツの法則
整膚の施術ではお顔をゆるめる時間を必ず取るようにしていますが、お顔への微細な刺激は美肌作用だけでなく精神的な効果も高いと言われています。
頬をやさしく触るだけで咀嚼筋がゆるみ、そのことにより全身がゆるみます。
気持ちも落ち着きます。
整膚を知らなくても誰でもできるのが『頬をやさしくなでる』という健康法。
簡単ですね。
でも弱い刺激にするところが実際は難しいのです。
クリームを塗る時の刺激では強すぎます。
両方の手で頬を包み、触るか触らないかくらいの微細な強さ(弱さ)でゆっくりなでてみてください。
気持ちよくて、心がふ〜っと緩むのを感じることができるでしょう。
この時、全身もゆるみます。
内臓にもいい刺激が届きます。
顔と内臓はつながってる
ふか〜い呼吸をしながら30秒から1分ほど続けてみてください。
もっと長くやってもいいと思います。
ついでに首や肩もやさしくやさしく触ってあげてください。
緊張する場面においてこれをやればリラックスできるとわかっているのに、肝心な場面では緊張のあまり思い出したためしがないのが残念すぎる私です(笑)。
両手でやさしく自分の頬を包んであげると自分を愛おしむ気持ちが自然に芽生えてくるように思います。
自分という存在を愛おしむことができるかどうかが私たちひとりひとりの生き方に大きな影響を及ぼしているのではないでしょうか。
最近そんなふうに感じています。
横浜 Salon CureHeal 整膚セラピスト
堀紀久美