積極的な言葉で話を終える
【CureHeal通信 第511号】2019/11/26
前回はみなさまに問いかけをさせていただきました。
体調が悪い時の表現方法は?
実際に具合が悪い時にそれを人に言うと、地獄言葉を口にすることになりがち。
ではどうすればいいでしょうか?
というお題でしたね。
まずは、『”自ら”、”わざわざ”、悪い状況を口にしない』
ということが最も大事。
あなたはお身体の不調を、まるで時候の挨拶のように(または沈黙を埋めるかのように)伝えて回っていませんか?
会う人会う人に「腰が痛い」「膝が痛い」「疲れやすい」「最近ボケてきた」といったことを自分から口にしていませんか?
聞かれてもいないのに です。
そうすると、お相手のかたも「あ、そういえば私もあそこが悪いここが悪い」とネガティブ探しモードになって一緒に身体の具合が悪いことを嘆き合うという状況が発生します。
一体感は生まれるかもしれませんが、口にしている言葉の現象がますます強化されてさらに現実のものとなってしまいます。
治癒から遠ざかります。
負のスパイラルです。
お相手のかたにも悪影響を及ぼす結果となります。(←これは罪です)
なので、まずは『具合が悪い状況を自分からは話題にしない』ということを意識して実践しましょう。
※ お医者さんに説明する時、悩み相談の場では別です。
※ 私も施術の前に痛む部位などをお伺いしますので、その時は事実として口にしてくださいね。
では問題となっているケースです。
『言霊はパワフルだから天国言葉を使う!』でも『嘘を言うのはNG』という前提のもと、具合があまり良くない時に人から「元気?」と問いかけられたら、どう表現するのがいいのか?
この問いについて、数名のかたからメッセージをいただきました。
その中で素敵な回答があったのでご紹介させていただきます。(ご本人了承済 ^^)
きっと体が安めって言ってくれてるから休むことにするよー
とか、状態の言いっぱなしでなくて
そこから何に気づいたか?
自分はどう対応しているか?
を話すかなあ??
そしたら、聞いた人が困らないかも?
そうなんです!
『聞いた人が困らない』という配慮が素晴らしいですね。
具合が悪い状況を説明するのは単に事実の説明だからOKです。
ニュートラルな事実。
それに対するご自分の解釈や感情・対策、そこがポジティブであれば良いのです。
伝わっているでしょうか。
ここがとても大事です。
第508号に引き続き、中村天風さんの『運命を拓く』から引用します。
–《中略》–
たとえば、体の悪い時に、「ここが疲れた」とか「ここが痛い」とか、「ここが悩ましい」とかいう。いうのは構わないが、それは感じなのであるから、逆にいったら嘘になる。
たとえば頭の痛いときに「頭が痛いか」、「いいえ痛くありません」。耳が痛いときに「痛くないか」、「いいえ、痛くありません」。これは嘘である。
痛いのは痛いでよろしい。でもそのあとがいけないのだ。あなた方は「痛くてしょうがない」とか「どうにも死にそうだ」とか、「もう駄目だ」という。それがいけないのだ。
そしてあなた方は、さらに理屈をつけて消極的言葉をわざわざ言う。
痛くてどうにもしようがない、といってどうにかしようがあるか。よく考えてごらん。つまらんことだ。
たとえば時候のようなものも、暑いときでも、「あついなぁ、やりきれないなあ」これがいけない。
暑い寒いは感覚だからそれはいっても悪いとはいわない。「暑いなあ」といったなら、あとにもっと積極的なことをいったら良いではないか。「暑いなあ、余計元気が出るなあ」と。
中村天風さんが主張しているのは、
『結論が積極的断定で終わるように常に気をつけねばならない』
ということ。(↑↑天風さんの言葉です)
…と昔はいったけれど
とすぐそこで打ち消しておけばよろしい。
ネガティブな意見はどうしても口から出やすいもの。
でも口にした後に気が付いたら、ポジティブな言葉でキャンセルをすれば良いのです。
スピリチュアルの世界でも、
『自分が口にした言葉は自分の潜在意識が一番聴いている。でも潜在意識は最後の言葉しか覚えていない』
という教えがあります。
中村天風さんが言っていることと同じですね。
つまり『結論を積極的断定で終わらせれば良い』ということ。
これはほとんどの人が何十年もの間、自然に培ってきてしまった考えかたの癖ですね。
なので、日々のトレーニングが必要になります。
1日や2日で修正できるものではありません。
是非トレーニングを続けてみてください。
まずは今日1日やってみましょう。
忘れがちなので、思い出した時に実践してみてください。
うまくできるようになると、健康状態が変わります。
そうすると人生までも変わっていきます。(←大げさではなく)
…ということで、まずは言葉から健康になりましょう。
横浜 Salon CureHeal 整膚セラピスト
堀紀久美