鼻にオイル
【CureHeal通信 第444号】 2019/4/6
先月末は鼻うがいについてお届けしました。
今回は鼻にオイルを入れるというお話です。
日本ではあまりポピュラーではないので、今回のタイトルにびっくりした人もいるかもしれません。
私たちはお肌や髪のお手入れはしても鼻のお手入れってほとんどしないですよね。
でも、アーユールヴェーダでは鼻のケアを重視します。
感覚器官は外の世界の情報を取り込み、中の不純物を排泄する器官。
その感覚器官をいつもきれいにし、研ぎ澄ませておくことで良い状態が保たれるという考え方です。
花粉症の症状に悩まされているかたもそうでないかたも試してみてほしいのがオイル点鼻。
以前、花粉症対策としてワセリンを塗る方法をお伝えしましたが、これは単なる表面上の対策です。
ベタベタしたワセリンに花粉を吸着させることで鼻の奥まで入ってくる花粉をブロックするという方法でした。
【CureHeal通信 第126号】花粉症にワセリン (2016/3/19)
http://cureheal.jp/MailLetter_201603#content_1_6
それに対し、オイル点鼻は鼻の奥までオイルをしみこませることで不純物を流し それと同時に保護膜を作るという方法。
こちらのほうが根本対策に近いですね。
使うオイルは太白ごま油です。
【CureHeal通信 第404号】太白ごま油のすごい力 (2018/11/17)
http://cureheal.jp/MailLetter_201811#content_1_5
太白ごま油は
・抗菌作用
・保護作用
・保湿作用
にすぐれている油。
アーユールヴェーダでは太白ごま油が使われます。
(正式には100度まで一度熱を加えて冷ましたものを使いますが、面倒であればそのままでも)
ごま油をスポイドに取り、上を向いた状態で鼻の穴に2,3滴落とします。
※ スポイドの代わりとしては お弁当用のソース入れでも代用可能。
最初は怖いかもしれませんが、実際にやってみると「なぁんだ」という感じになるのでご安心を。
鼻の中の皮膚は乾燥しているので多めに入れても大丈夫です。
むしろ乾燥しているので結構な量が吸収されてしまいます。
乾燥していることが問題を引き起こしているので、十分潤いを与えるつもりで喉に流れてくるくらい入れましょう。
鼻に入れたら、鼻の穴を押さえたり吸い上げたりしながら鼻の中にまんべんなく行きわたるようにします。
鼻の下についたオイルはお顔に伸ばしてお肌のお手入れにも使えて一石二鳥☆
しばらくすると喉のほうに流れてくるので、流れてきたらティッシュに吐き出します。
これだけです。
すっきりさわやかになります。
花粉症の人はお出かけ前と帰宅後(または夜寝る前)に行うと良いでしょう。
ただし、お酒を飲んでいる時は避けたほうが良いとのことです。
毎晩お酒を飲む人は夜のオイル点鼻はNGですね。
鼻腔や副鼻腔は眼球と骨一枚でつながっているので、鼻のケアは目にもいい影響があります。
ドライアイのかたは是非オイル点鼻をやってみてください。
ひまし油を持っている人はひまし油を点鼻にも使うと良いでしょう。
(私の中ではひまし油は太白ごま油よりもさらに上をいくオイルです)
【CureHeal通信 第51号】ひまし油点眼 (2015/6/27)
http://cureheal.jp/MailLetter_201506#content_1_2
鼻うがいは「よし!やるぞ!」と無理やり思わないとなかなか着手できないのですが、オイル点鼻は一度経験してしまえば 気軽に実行できる健康法だと思います。
鼻は脳の入り口。
鼻をケアすることで脳活性も良くなるとのこと。
認知症の予防にもなるのかも♪
横浜 Salon CureHeal 整膚セラピスト
堀紀久美