身体はアミノ酸を欲しがっている
【CureHeal通信 第482号】2019/8/17
『夏バテ対策にはタンパク質 !』というお話を1週間前にお届けしました。
夏にはタンパク質
その内容を受けて、この1週間、タンパク質を積極的に摂取してくださっていたらうれしいです。
いかがでしょうか。
タンパク質は身体の大事な構成成分。
健康を維持するには十分な量のタンパク質が必要となります。
でも、普通にバランス良く食べているつもりでいても、私たちはタンパク不足を引き起こしていると言われています。
食事やプロテインからとる場合、20%しか吸収されないから。
日本人の食事摂取基準によると、1日に必要なタンパク質は成人男性60g、成人女性で50g。
吸収率が20%ということは、単純計算で男性300g、女性250g食べないといけないということになりますね。
(実際はアミノ酸スコアというものが関係してくるのでこう単純にはいきませんが)
あなたは毎日それだけ食べていますか?
タンパク質はアミノ酸に分解されて吸収された後、体内でタンパク質に再合成されます。(理科の時間で習いましたね。)
その分解の過程には
・消化酵素
・補酵素(ビタミン・ミネラル)
が必要ですし、
タンパク質の代謝を円滑に進めるためにはビタミンB6が必要です。
また、あなたのその時の消化能力にも左右されます。
タンパク質がアミノ酸の形に分解されるまでの間にハードルがたくさんあるのです。
その過程で、不足している栄養素にひきずられて、せっかく摂取したタンパク質もダダ漏れ状態になっているというのが今のあなたの体内の状況かもしれません。
《栄養の桶理論》
単体では無意味
タンパク質の摂取も必要ですが、タンパク質が大事だからといってタンパク質ばかりをたくさん摂ってもダメなのです。
相互作用が大事
↑↑
またまた復習になってしまいました。
話を戻します。
結局、身体は『アミノ酸』を欲しているのです。
あなたが口にするお肉や卵や豆腐からどれだけのアミノ酸をゲットできているかが大事なのです。
あなたが口にしたタンパク質からできるだけたくさんのアミノ酸をゲットするためにはトータルでバランスよく栄養素を摂取する必要があります。
だから『お肉だけでなく野菜も食べましょう』と言われているのですね。
食事だけでは不足してしまうタンパク質をサプリで補おうとするならば、プロテインを選択するよりも最初からアミノ酸の形になったものを選択するのが賢明です。
プロテインで大量のたんぱく質を継続摂取したことで肝機能の値が悪くなったという話をよく聞きます。
肝臓の仕事量が増えてしまうからなんですね。
せっかく健康になろうと努力したのに、逆に肝機能障害を起こしてしまう結果になってしまったら本末転倒です。
消化器官に負担をかけないで必須アミノ酸を補う事は、身体の代謝の上で重要な要素となります。
身体はタンパク質が欲しいのではなくアミノ酸が欲しいのです。
まだまだ暑さ厳しい折、アミノ酸(タンパク質)+ミネラルをしっかり補充して夏を元気に過ごしましょう!
You are what you eat
あなたの身体はあなたが食べたもので出来ている
横浜 Salon CureHeal 整膚セラピスト
堀紀久美